2020年山东自考日本文学选读章节知识点六

发布日期:2020-10-23 编辑整理:山东自考网 【字体: 】  【加入自考交流群】

第二部「若菜上」から「幻」までの8帖

朱雀院の内親王女三宮は父の思慮により、光源氏に降嫁する。そのため、愛妻紫上との間に、感情的な波乱が生ずる。紫上は悩んだ挙句、病床に伏し、光源氏はその看病に心を向ける間に、女三宮に前から思いを寄せていた柏木(光源氏の最初の妻である葵上の甥)は彼女と不義を犯してしまう。これを知った光源氏は激怒し、柏木を責めるが、一方では、自分が藤壺に通じた過去の因果を思い、宿世の業に驚かされてしまった。

女三宮は柏木の子薫を生み、間もなく、出家する。柏木も自責の念にかられ、病にかかった。やがて、この世を去ってしまった。また、病床に伏した紫上もしばらくして、他界してしまった。光源氏はこの世の無常に出家を思い立つ。

第三部「匂宮」から「夢浮橋」までの13帖

既に光源氏はこの世になく、子薫が登場する。薫は宇治に隠居していた八の宮を訪れる。その娘の大君に心を引かれた薫は八宮の死後、彼女に求婚するが、彼女はそれを拒み、妹の中君を薫と結婚させようとしたが、それもかなわずに、中君は匂宮(明石中宮の子)と結婚した。薫が大君を思い切れずにいるうちに、彼女は病死してしまった。中君から大君に似た異腹の妹浮舟の要ることを知らされた薫は、浮舟とあい、宇治に住ませる。ところが、既に中君と結婚した匂宮は浮舟をも訪れ、彼女と関係してしなった。薫と匂宮との間に立たされた浮舟は悲しく迷い、悩んだ挙句、身を宇治の流れに投げたが、横川の僧都に救われ、佛門に帰依した。

最後の10帖は舞台が宇治に置かれたため、「宇治十帖」と言われる。

*作者――紫式部  清少納言を初めとする多くのこの時代の女流作家と同じように、紫式部も漢学の素養の高い官吏の家で生まれたのである。祖父藤原謙輔は名他界歌人であり、父藤原為時は和歌、漢詩文に通じており、祖父一門に文人が多い。作者はこのような文学的な環境に育ち生まれたゆえ、幼少から聡明で、和漢の典籍に通じ、音楽にも通じていた。

作者が生活した時代は、平安朝の末期にあたり、藤原氏の貴族専制が退廃してしまう。天下が大いに乱れた。紫式部は豪華な宮廷生活をしているが、その表面的な華やかに陥ることなく、理知的な、明晰な頭脳で、その時代の真の様相を眺めることができた。彼女は清少納言が時代を大いに賛美し、宮廷貴族の豪華な遊宴生活を礼賛する創作態度に対して、不満を満たしたのである。ただ、彼女は時代の本質的なものの存在を信じ、それをとらえようとしていた。

*「源氏物語」から表れた文学思潮 写実的な「まこと」とロマン的な「もののあわれ」。これは成熟した王朝貴族文化の頂点を極める最高の美意識といえる。

須磨には、いとど心づくしの秋風に、海は少し遠けれど、行平の中納言の「関ふき越ゆる」と言ひけむ浦波、夜夜は、げにいと近う聞こえて、またなくあわれなるものは、かかる所の秋なりけり。

――「源氏物語」須磨巻

いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなききはにはあらぬがすぐれて時めきたまふありけり。初めよりわれはと思ひあがりたまへる御かたがた、めざましきものにおとしめそねみたまふ。同じほど、それより下葛の更衣たちは、ましてやすからず。

――「源氏物語」桐壺冒頭

6.「栄花物語」

日本最初の歴史物語で、正編と続編に分けられている。六国史の後を継ぎ、宇多天皇から堀川天皇までの約200年間の歴史が編年体で綴られている。藤原道長の栄華を中心に描き、ひたすら道長を賛美している。全体的に感傷的な筆致で、歴史への批判性は欠けている。国文体の歴史の初めとも言われる。

7.「大鏡」

11世紀末頃成立した「大鏡」は、「栄花物語」と同じように、藤原道長の栄華を中心とした歴史物語で、最初の鏡物である。「今鏡」、「水鏡」、「増鏡」を合わせて、「四鏡」と言うのである。紀伝体で書かれたものである。道長への賛美だけに終わらず、非情な政界についても描いたので、歴史への批判性を一つと特徴としている。その中から歴史の真実が見られる。

8.「今昔物語集」

日本最大の説話集として、12世紀ごろに書かれたのである。主に庶民、武士の生活を生き生きと写した。昔の社会、風俗の研究にとって、貴重な材料として、重視されている。

文章はだいたい漢文と日本文の中間に位置する一種の新文体で書かれており、各章ごとに「今は昔」という言葉で始まっているのである。この文体は、中世の和漢混交文の先駆ともなっている。

「今昔物語集」は近代にも影響をもたらした。芥川竜之介の「鼻」、「羅生門」、谷崎潤一郎の「少将滋幹の母」などは、これを取材したのである。

 今は昔、信濃守藤原陳忠といふ人ありけり。任国に下りて国を治めて、任果てにければ上がりけるに、御坂を越えゆる間に、多くの馬どもに荷を掛け、人の乗りたる馬、数知らず続きて行きけるほどに、多くの人の乗りたる中に、守の乗りたりける馬しも、かけはしの端の木後足をもて踏み折りて、守さかさまに馬に乗りながら落ち入りぬ。

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